【怪しい?】オクトパスエナジーの電気代が本当に安いのかを検証してみる【倹約】

我が家の電気代が限界を突破したため、電気代の見直しを考えている。次の写真を見てほしい。

とんでもない金額を叩き出してきた8人家族の我が家。義両親と同居してるんだけど、空気が汚れるからとか何とか言い出して、四六時中エアコンを回し続けた結果がコレ。マジで勘弁して欲しい。
とはいえ文句を言っても何も変わらないので、固定費を削減すべく、電気代にメスを入れていこうと思う。
今回検討する電力会社は「オクトパスエナジー」という会社。
イギリス生まれの新電力ベンチャー、オクトパスエナジー。
世界15か国で勢いよく契約を伸ばし、母国のイギリスではすでに小売シェア1位をさらっている化け物級プレイヤーだ。日本では2021年、東京ガスとタッグを組んで「TGオクトパスエナジー」を立ち上げて参戦。
ポイントは3つ。
- 実質再エネ100% ― クリーンな電気を売る。
- 解約金ゼロ&縛りなし ― いつでもサクッと乗り換えOK。
- AIでコスト最適化 ― 基本料ゼロの「シンプルオクトパス」など、とにかく料金が攻めている。
ポップなタコのアイコンに反して中身はガチ。サポート対応も丁寧と評判で、「新電力=怪しい」のイメージをひっくり返しに来た感がある。電気代にモヤっとしているなら、チェックしない理由はない。
今回はオクトパスエナジーと契約して、電気代がどれくらい安くなるのかを比較・検証していく。
電気代はどう決まる?3つのシンプルな仕組み
「電気代って結局いくらかかるの?」と聞かれたとき、まず押さえておきたいのが“基本料金”、“従量料金”、“調整項目”という3つの柱だ。ここだけつかめば話はグッとわかりやすくなる。
まず 基本料金。これは契約アンペア(または kVA)に応じて毎月固定で発生する会費のようなもの。たとえば10kVA契約なら、月の基本料金は約3,000円前後が相場だ。使用量ゼロでも必ず請求されるので、容量を見直すだけで節約インパクトは大きい。
次に 従量料金。いわゆる「使った分だけ払う」部分で、○○円/kWh×使用量の掛け算だ。夏にエアコンをガンガン回すとここが跳ね上がる。ただしプランによっては段階制(使うほど単価アップ)だったり、時間帯別(深夜が安い)だったりと仕組みが違う。ここを自分のライフスタイルとマッチさせられるかが勝負どころ。
最後が 調整項目。ニュースで耳にする 燃料費調整額 と 再エネ発電促進賦課金 がこれに当たる。どちらも国の制度に基づく“変動パーツ”で、燃料市況や政策に連動して毎月数字が入れ替わるのがクセモノだ。せっかく基本料金を下げても、ここが上がると帳消しになるケースもあるので要チェック。
この3層構造を理解しておけば、電力会社の比較もブレなくなる。実際にわが家が楽天でんきで使用した電気代の内訳を見ていこう。
楽天でんきの電気代内訳

楽天でんきは脳死で”得”と判断する人が多いと思うが、まずはリアルな明細を裸にしてみよう。わが家の2025年1月分(※請求期間は34日)で請求額は 53,512円。内訳を分解すると、家計の“どこ”が重いのかがスッと見えてくる。
① 基本料金:0円
楽天でんき「プランM」は容量別の基本料金がゼロ。10kVA契約でも固定負担なしだから、「使わないのに取られる会費」がないのは精神的にラク。とはいえ後述の従量単価が高めに設定されているので、ここだけで判断するのは早計だ。
② 従量料金:47,942.82円
今回の使用量は 1,269kWh。単価37.78円/kWhを掛けたものがほぼ丸ごと従量料金に。エアコンをフル稼働した結果、ここが大部分を占めた。電気の“単価×使用量”というシンプルな数式でも、単価が30円台後半になると1,000kWh超えで一気に財布が痩せるイメージが掴めるはず。シンプルにキツイ。
③ 市場価格調整額:1,142.10円
聞き慣れない言葉だけど、プランMは“JEPX連動”型。電力市場価格が高騰した月ほどここがプラスに膨らむ。今回は0.90円/kWhが上乗せ。見た目は少額でも、1,200kWh台に乗ると全然無視できない。目立ちすぎ。
④ 再エネ発電促進賦課金:4,428.00円
国の制度で全国一律かかるグリーン推進コスト。単価は 3.49円/kWh。ここだけは会社を変えても逃げられないので、使った分だけ素直に払う――そんな“電気の消費税”感覚で捉えておくといい。
楽天でんきの電気代まとめ
楽天でんきの明細を俯瞰すると、
チェックポイント
❶基本料金ゼロのメリットは大きい
❷従量単価+市場連動調整が響きやすい
という“メリハリ型”の料金設計だとわかる。使用量が月1,000kWhを大きく超える家庭では、単価が低い別プランや新電力へ乗り換えるほうがトータルで安くなる可能性が高い。この数字をベースに、オクトパスエナジーへスイッチした場合のシュミレーションをチェックしていこう。
オクトパスエナジーの「シンプルオクトパス」に乗り換えた場合の電気代
結論から言うと、「シンプルオクトパス」に切り替えて、同じ1,269kWh/34日を使ったと仮定すると、請求額はおよそ42,753円――楽天でんきより約1万円、2割ほど軽くなる計算だ。
内訳を同様に分解してみよう。
① 基本料金:0円
オクトパスエナジーの「シンプルオクトパス」は、容量に関係なく基本使用料が完全ゼロ。ここは楽天でんきと横並びだが、「契約容量を気にせず固定費ゼロ」という安心感はそのまま保てる。
② 従量料金:38,324円
中部電力エリアの単価は30.20円/kWh(税込)。楽天でんきの37.78円/kWhと比べて約7円ダウンするため、1,200kWh超えの月ではここだけで1万円級の節約になる。1,269kWhを掛けた結果が38,324円だ。
③ 燃料費調整額:0円
「シンプルオクトパス」は燃料費調整を請求しない設計。市場価格の高騰に左右されないので、冬場でも“追い課金”の心配がない。
④ 再エネ発電促進賦課金:4,429円
国の制度に基づく共通コスト。単価3.49円/kWhを掛けると4,429円となり、この部分は楽天でんきと同額だ。
オクトパスエナジーの「シンプルオクトパス」まとめ
チェックポイント
❶従量単価が約7円安い。
❷燃料費調整がゼロで変動リスクを排除できる。
その結果、使用量が多い家庭ほど“実質基本料金ゼロ+定額単価”の効果がはっきり現れる。わが家のように月1,000kWh超えが常態化しているなら、シンプルオクトパスへの乗り換えで年10万円規模の削減も現実的だろう。マジで神プランだ。
オクトパスエナジーの「グリーンオクトパス」に切り替わった後の電気代
ここで注意しておきたいことが1点。
なんか上手い話には罠があるような内容だが、試算してみると意外とそうでもない。
同じ1,269 kWh/34 日を使った場合の概算は43,584円。楽天でんき(53,512円)より依然1万円強安いが、シンプルオクトパス(42,753円)よりはやや増えるという絶妙なポジションだ。内訳を見ていこう。
基本料金:3,318円
グリーンオクトパスは1 kVAあたり9.76円/日の基本料金がかかる。わが家の10 kVA契約・34 日換算だと3,318円。シンプルオクトパスの“完全ゼロ”からは固定費が復活する形だ。
従量料金:32,880円
グリーンオクトパスの重量料金は3段階制となっており、内容については次のとおり。
- グリーンオクトパスの重量料金
- ❶1–120 kWh:21.05円/kWh
❷121–300 kWh:24.90円/kWh
❸301 kWh以降:26.70円/kWh
これに1,269 kWhを当てはめると合計32,880円になる。単価はシンプルオクトパス(30.20円一律)より高めだが、段階制ゆえ初段の低単価が効いて極端な差にはならない。
燃料費調整額:2,957円
グリーンオクトパスでは燃料費調整が復活する。2025年1月の中部エリア単価は2.33円/kWh。使用量に掛けると2,957円。燃料市況が上向けばここが膨らむ点は要チェックだ。
再エネ発電促進賦課金:4,429円
国の制度で全社共通、単価3.49円/kWh。シンプルオクトパス・楽天でんきと同額。
オクトパスエナジー「グリーンオクトパス」まとめ
チェックポイント
❶固定費が戻る(+3,318円)
❷燃料費調整が乗る(+2,957円)
この2項目で、シンプルオクトパスより約830円高くなるイメージだ。それでも楽天でんきとの差額は月1万円超。年間なら12万円近い削減が続く計算になる。
ただし燃料費調整は“上限なし”で毎月変動するため、原油・LNG高騰期はコスト逆転のリスクもゼロではない。
乗り換え後も単価と調整額の動きを定点観測しておくと、次の最適プランへのスムーズな乗り替えがしやすくなるだろう。
楽天でんきとオクトパスエナジー比較まとめ
今まで計算してきな内容のまとめは次のとおり。
プラン | 楽天でんき | オクトパスエナジー シンプルオクトパス | オクトパスエナジー グリーンオクトパス |
基本料金 | 0円 | 0円 | 3,318円 |
従量料金 | 47,942円 | 38,324円 | 32,880円 |
調整額 | 1,142円 | 0円 | 2,957円 |
再エネ賦課 | 4,428円 | 4,429円 | 4,429円 |
合計 | 53,512円 | 42,753円 | 43,584円 |
楽天電気との差額 | ー | ▲10,759円 | ▲9,928円 |
数字を並べてみると、最大の分岐点は従量単価と調整額に尽きる。
- シンプルオクトパスは基本料金ゼロ+定額単価で、変動リスクを排除したぶん手取りのインパクトが最も大きい。
- グリーンオクトパスは固定費と調整額が復活するものの、それでも楽天でんきより約1万円安く、割高感はさほどない。むしろ再生可能エネルギー比率の高さを推しポイントにできるなら、月830円の上乗せは許容範囲という人も多いはずだ。
- 楽天でんきは従量単価が高い上に市場連動調整が上乗せされるため、1,000kWh超えのヘビーユーザーには明確に不利。プランMの「基本料金ゼロ」という強みが、もはや差別化になりにくい現状が浮き彫りになった。
要は、「使った分だけ掛かるお金」と「毎月ブレるお金」をどれだけ小さくできるか。これを意識してプランを選ぶだけで、年間十万円単位の節約は決して大げさじゃない。
わが家のように電気を浴びるように使う家庭こそ、次の請求書が届く前に一度シミュレーションしてみてほしい。
まとめ ― 家計が動く前に、まずは見積もるべし
試算の時点で、楽天でんきからシンプルオクトパスへ替えれば月1万円前後、年ベースで十万円単位の削減が見えてきた。12 か月後にグリーンオクトパスへ自動移行しても、その差はほぼキープ。
もう“安くなるかどうか”ではなく、“どれだけ安くなるか”を確かめるフェーズに入ったと言っていい。
とはいえ、ここまでの数字はあくまで机上のシミュレーション。リアルな請求書が届いた瞬間こそが、家計のビフォー/アフターを照らし合わせる最高のタイミングだ。
次の検針票が来たら、この記事の表と見比べて「本当に1万円浮いたのか」を一緒に検証しようと思う。
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しかもこれ、初月の電気代が 8,000 円に届かなくても繰り越しOK。
たとえば 6,200 円の請求なら 6,200 円まるごとゼロ円、残り 1,800 円は次月にスライドして消える。「使い切るまで、ずっと割引が減り続けるプリペイド方式」と覚えておけば間違いない。
請求書を待って「本当に安かった」を確認するのも楽しいが、どうせなら8,000 円分の上乗せボーナスを先に取っておく方が良い選択だと思う。
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